誘導によって目的の反応を示すようになった段階では、
反応を引き出すコマンドはあくまでも
「ご褒美を持った手による誘導」 です。
そのため、最終的に言葉によるコマンドで特定の
反応させたいのであれば、
「ご褒美を持った手による誘導」と「言葉によるコマンド」
を結び付けなければなりません。
多くの場合、犬が目的の反応を学習していないにもかかわらず、
言葉のコマンドによって反応を引き出そうとします。
誘導による成功率が8割を超える前に言葉のコマンドをかけてしまえば、
犬はどの反応と言葉を結び付ければ良いのかわからず混乱をきたしてしまいます。
はやる気持ちを抑え、まずは丁寧に誘導によって
特定の反応が示せるように根気よく練習する必要があります。
誘導と言葉によるコマンドを結び付けるには、
「言葉のコマンド→誘導→特定の反応→ご褒美」
の順で練習をします。
言葉のコマンドと誘導を同時に提示しても学習は成立しますが、
言葉のコマンドの後に誘導する方法より学習のスピードが遅くなってしまいます。
逆に、誘導の後に言葉のコマンドをかけて練習してしまうと、
誘導と言葉のコマンドは結びつきません。
「言葉のコマンド→誘導→特定の反応→ご褒美」を繰り返し練習したら、
言葉のコマンドを提示してから誘導するまでの時間を徐々に開けていきましょう。
すると、次第に言葉のコマンドと教えたい反応を結びつけるようになり、
言葉のコマンドだけで反応するようになります。
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言葉のサイン→(0.5秒)→ハンドサイン→教えたい行動(お座り)→ご褒美
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言葉のサイン→(1秒)→ハンドサイン→教えたい行動(お座り)→ご褒美
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言葉のサイン→(1.5秒)→ハンドサイン→教えたい行動(お座り)→ご褒美
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言葉のサイン→教えたい行動(お座り)→ご褒美
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