「日常生活で気をつける触れ方・接し方」で説明したような
触られることに嫌悪感や恐怖心を与えてしまうような対応を避け、
同時に触られることに慣らす練習を行っていきましょう!
特に
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四肢の指先(指の間や爪)
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腹部
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目の周り
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マズル(唇や口の中)
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耳(耳の中)
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尻尾
などの部位は触られることが苦手になりやすいが、
健康管理や診療の際には触れることが必須となるため
子犬の頃から慣らしておく必要があります!
① 触ることと犬にとって嬉しいこと結び付ける
触る練習をする際には、ただ触られることに慣らすだけではなく、
食べ物など犬にとって嬉しいことと触られることを結び付ける練習を
行った方が効果的です。
ロシアの研究者であるパブロフは、犬にベルの音を聞かせながら
餌を与え続けると、やがて餌を見せなくてもベルの音だけで犬が
よだれを流すことを発見しました。
このような学習を古典的条件付けと呼びますが、
体を触る練習でも体を触りながら犬にとって好ましい食べ物を与え続けると、
触るだけで好ましい感情が生じるようになります。
古典的条件付けを用いた練習を行うためには、
まずは少しの時間(子犬が嫌がらない程度の時間)
体を触ったら食べ物を与えるようにし、徐々に触る時間を延ばしていきます。
② それぞれの場所によって必要な触り方に慣らす
ある程度の時間触られることに慣れてきたら、①の方法と同様に、
以下のようにそれぞれの部位によって必要となる触り方を少しずつ慣らしていきましょう!
四肢の指先 |
指先全体を、手で握れるように練習する |
腹部 |
指先で軽く押されることに慣らす(触診に慣らす) |
目の周り |
目の周りを拭けるように慣らす |
マズル |
「上唇をめくる」、「歯や歯茎を触る」ことに慣らしていく |
耳 |
耳の中に指が入れられるように慣らしていく |
尻尾 |
「尻尾をつかむ」、「尻尾を持ち上げる」ことに慣らしていく |
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