環境省が行なった調査では、
『日本人の約4人に1人は、ペットが嫌い』
『犬や猫の糞尿悪臭など、飼い主のマナーが悪い」
などなど、ペット飼育に対して悲観的な調査結果も見え隠れしております。
私は犬や猫が大好きです。
でも、一方では嫌いな方もいたり、本当は好きなんだけど、
アレルギー反応が出てしまって触れないとか、同じ空間にいられない。
という方もいます。
(ちなみに、我が家の次女は犬や猫のアレルギー持ちです・・・)
こういった、ペットの関わる問題がクローズアップするのは、
『災害時のペットとの同行避難した時』
さらに、『散歩中、犬が吠えかかって通行人を転ばせてしまい怪我を負わせてしまった!!』
なんていう時、裁判沙汰で敗訴するのは飼い主さんです。
人と長い歴史を共にして来た犬であっても、やはり動物ですから、
野性の感覚がゼロ、というわけではありません。
「しつけは必要ですか?」と言う質問を受けることがありますが、
答えは1つ。
『絶対に必要です!!』
これは、人のためだけでなく、犬たちのためにも。
特に災害時に、急に慣れていない場所に連れて行かれた犬たちは、
必ずといっていい程、下痢や嘔吐をします。
阪神淡路大震災の時、外科的な処置よりも内科的な処置を必要とした犬たちがほとんどでした。
「ストレス」となる刺激を受け続けるのは良いことではありませんが、
「ストレス」を定期的に受け、それを跳ね除ける経験を積むことは、悪いことではありません。
何故ならストレス耐性が身につくから。
言い換えると、新しい経験(環境)への適応能力が身につく、ということです。
そういった経験は、地震などの有事の際だけでなくても、
ドッグランやドッグカフェ、そして犬との旅行などの時にも必ず役立ちます。
お座りや伏せといったコマンドを教えて、それを生活の様々な場面で活用すると言うことも
とても大切ですから、SDSグループレッスンの中では、そういったトレーニングを重ねますが、
それと同じぐらい大切なことは、しつけ教室の場所に来る、と言うこと。
そして、そこで様々な刺激を与えて慣れる経験を積むことと、
飼い主さん自身が慣らす方法を身につけなければなりません。
これができれば、新しい場所に行っても同じステップを踏みながら、
犬達にその環境への安心感を経験させてあげることができるのです。
現在、
JAPDTのペットドッグパートナーズ試験対策クラスを実施しています。
今日の練習内容は、
健康管理がしやすいように『体を触っても嫌がらないようにする』
犬が逃げてしまっても戻って来るように『首輪が持てるところまで、呼び戻しをする」
して欲しい場所で、指示が聞けるように『オスワリ、フセ、タテへの言葉への理解』
といった内容でした。
みなさん、とても一生懸命にトレーニングしております!!
その熱心な経験が必ず実生活に生きて来ますので、その調子で頑張りましょう。
スタディ・ドッグ・スクール
ドッグトレーナー 長谷川