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ドッグトレーナーのwan!ポイントアドバイス

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ハウスに入る練習をしよう!

適切なハウスの環境設定ができたら
ワンちゃんが好んでハウスに入れるように
練習してみましょう!

① ハウスに入ることと好ましいことと結び付ける

普段の食餌をハウスの中で与えることで、子犬はハウスに慣れるだけでなく
ハウスの中に入ることを好ましいことと学習するようになります。
この際、ハウス内で長時間楽しむことが出来るように、
コングなどの壊れにくいおもちゃにふやかした食べ物を入れて与えると良いでしょう。
また、クレートに入ることを避けてしまうようになるため、いたずらなどの罰として
子犬をクレートの中に閉じ込めることは絶対に避けるようにしましょう。
 
コング.jpg
ふやかしたドッグフードなどをコングに詰めて与えます。

② ハウスに入るコマンドを教える

ハウスに入ることに慣れてきたら、飼い主さんが食べ物で子犬を誘導し
ハウスの中に入れるように練習をしましょう。
子犬がハウスの中に入る際、「ハウス」などのコマンドをかけながら誘導をすれば、
「ハウス」のコマンドの指示で自発的にハウスに入れるようになります。
食べ物の与えすぎを防ぐため、普段の食事のドッグフードを一粒ずつ使い
10回程度練習したら、残りのドッグフードをコングなどに詰め、ハウスの中で与えると良いでしょう。
 
③ ハウスの扉を閉める練習

ハウスに慣れてきたら、徐々に長い時間ハウスの中にいられるように練習しましょう。
初めは食べ物などでハウスの中に誘導し、ハウスに入ったら扉を一瞬閉めますが、
すぐに扉を開け褒めながら食べ物を与えることで、扉を閉められることに慣らしていきましょう。
扉を閉められることに慣れてきたら、徐々にハウスの中にいる時間を延ばしていきますが、
いきなり長時間閉じ込めてしまうとハウスを嫌がってしまうため、
初めは30秒程度中に入っていられることを目標とします。
この際、食べ物を入れたコングなどを使用すれば、比較的長い時間子犬はハウスの中で
食べ物を楽しむことが出来ます。
1時間程度中に入っていられるように練習を続ければ、就寝時など比較的長い時間も
自らハウスに入って休めるようになりますが、子犬の頃は長時間排泄を
我慢することが出来ないため、就寝時や留守番など飼い主が対応できない状況では、
常に扉を外し自由にハウスとトイレを行き来できるようにする。
 
ハウスの中②.jpg
扉を閉める練習をするときは、コングなどに食べ物を入れ
長時間、ハウスの中で食べられるようにします。

④ 車内でのハウスの練習 

犬との移動では車を使うことが多いですが、犬をそのままの状態で乗せていると
運転の妨げになり危険なため、車の中でもハウスを使用したほうが良いでしょう。
車の中では扉を閉めて中に入れさせるため、②の練習である程度長い時間
ハウスの中に入れるようになったら、車の中でもハウスに入っていられるように練習をします。
この際も、いきなり長時間車に乗せるのではなく徐々に乗っている時間延ばしていき、
またハウスの中に入っている際は食べ物を入れたコングなどを使用します。
大型犬の場合、家の中に設置してあるハウスを持ち運ぶのは大変なため、
折り畳み式のハウスを使用すると便利ですが、これらは布製が多いため
ハウスを嫌がって噛んだり引っ搔いたりせず大人しくいられるまでは使用を避けた方が良いでしょう。

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子犬のハウス(クレート)トレーニング

囲われたタイプのハウス(クレート)を寝床として教えるしつけ方を、
「ハウス(クレート)トレーニング」といいます。

最近では、徐々に一般の飼い主さんにも犬の寝床にハウスを
使用することが浸透してきましたが、

「狭くてかわいそう」、「閉じ込める場所」

といったマイナスのイメージをもつ飼い主さんもまだまだ少なくありません。

しかし、洞穴や掘った穴などを寝床としていたオオカミから家畜化された犬も、
静かで薄暗い巣穴のような場所を寝床として好む習性があるため、
適切にハウスを使用することで犬の特性に合った快適で
安心できる寝床を提供することが出来ます。

また、子犬の頃からハウスに慣らしておくことは、犬と生活する上で
非常に多くのメリットがあり、様々な問題行動の予防にもつながるため、
ハウストレーニングは人と犬との共生において重要なトレーニングの一つです。

特に、災害時での犬との同行避難を想定した場合、避難所ではハウスでの生活が
必要不可欠となるため、防災対策としても日頃からハウスに慣らさせておくと良いでしょう。

そこで、ハウストレーニングでは、その方法やハウスレーニングのメリットについて紹介します。

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ハウストレーニングのメリットを理解しよう!

ハウストレーニングで重要なことは
愛犬にとってハウスが安心できる
自分専用のくつろげる場所だと教えてあげることです。

ハウスを安心してくつろげる場所だと理解してくれば
飼い主さんにとっても様々なメリットが得られるので
それらのメリットを理解し、ハウストレーニングを練習してみましょう!

  1. 来客時の使用
 普段は家の中を自由に行動させていても、犬嫌いな来客がある場合や
家の中の工事など、犬を自由にさせておけない場合もあります。
このような場合、ハウスの中で大人しく待っていられるように日頃から
練習をしておけば、犬も安心でき来客にも迷惑をかけずに対応できます。
 
  1. 外出先での使用
最近では、犬と宿泊できる施設が増えたことから、
犬と一緒に旅行を望む飼い主も増えてきています。
しかし同伴可能な施設でも、部屋ではハウスの使用を義務付けている施設もあります。
また、ハウスの使用を義務付けていない施設に宿泊したとしても、
犬は初めて訪れた場所では落ち着いていられないことが多いため、
日頃から寝床として慣れ親しんでいるハウスを宿泊部屋でも使用すれば、
犬は初めての場所でも安心して過ごすことができます。
 
  1. ペットホテルに預けることを想定する
 ペットホテルなどに預ける際は、多くの場合クレートやケージなど
囲われたタイプのハウスで管理されるため、日頃からハウスで寝起きする
ことに慣れていない犬は、ホテルに預けることが困難になってしまうことがあります。
 
  1. 問題行動の予防
 来客時のインターホンに対する過剰な吠えは、来客に対する警戒心から生じます。
この問題行動の予防として、警戒心が少ない子犬の頃からインターホンが
鳴ったらハウスの中で食べ物を入れたコングを与えるように習慣づけることで、
警戒によるインターホンに対する過度な吠えを予防することが出来ます。
 また、特に縄張り意識の強い雄犬や番犬目的で繁殖された犬では、
普段からソファーや飼い主のベッドなどを寝床にしていると、
これらに飼い主が近づくことで威嚇や攻撃を示すようになることがあります。
このような問題行動は、自分以外の個体が寝床に近寄ることに
不安を感じることから生じるため、子犬の頃から専用の寝床を用意し、
誰にも邪魔されず安心して休息できる場所を提供してあげることが重要となります。

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ハウスの選び方と環境設定

  1. 適切なサイズのハウスを用意する
使用するハウスのサイズは、犬がその中で体の向きを変えられ、
立つ、座るなどの動作ができる広さが好ましいです。
子犬の時期に購入する際は成犬になった時の大きさを考慮し、
一般的な体型の犬であれば成犬時での体高+5㎝程度の高さに
合わせて購入すれば、十分な広さが確保できます。
また、ダックスやコーギーなど胴が長い犬種に関しては、
成犬時の体長+5㎝程度の奥行きが確保できるように選ぶと良いでしょう。
 
  1. ハウスの環境と設置場所
トイレのしつけでも紹介しましたが、就寝時や外出時など
飼い主さんの目が行き届かない時には排泄の失敗を防ぐため、
ハウスとトイレをサークルで囲った環境を用意すると良いでしょう。

トイレの環境.jpg

その際、ハウスの扉は外し子犬が自発的に外で出て排泄できるようにしておきます。

クッションなどを前足で掘ってから回転して休む行動でも見られるように、
犬は土を掘って柔らかくした場所を寝床とする習性があります。
そのため、冬場であればクレートの中に毛布などを入れ暖かくしてあげれば、
ハウスの中で自発的に休むようになります。

また、夏場では風通しがよく直射日光の当たらない涼しい場所に設置する
必要がありますが、暑さ対策用の冷却プレートやマットなどの利用も効果的でしょう。
ただし、噛んで破壊してしまう子犬の場合は、冷却マットよりも
壊れにくい冷却プレートの使用が望ましいでしょう。

一般的に、犬は飼い主さんが見える場所で休息行動をとることを好みます。
特に飼い主のもとに来たばかりの子犬は、それまで母犬や兄弟犬と
寄り添って寝ていたため、誰もいない部屋などで単独にさせると不安を感じてしまいます。
そのため、子犬の頃は家族がよくいるリビングなどの部屋にサークルで囲われた
ハウスとトイレを設置し、就寝時には飼い主さんの寝室にこれら一式を移動したほうが
子犬は安心して休息することが出来ます。

また、子犬が落ち着いて休息できるように、ドアや廊下など家族が頻繁に
出入りするような場所の設置は避けた方が良いでしょう。

犬は聴覚や嗅覚などの感覚が優れているため、人が感じることが出来ない
屋外の様々な刺激を受容し反応することができます。

そのため、外が見える窓際や玄関先など屋内と屋外の境界近くにハウスを設置すると、
犬の縄張り意識を高めてしまい過度な吠えなどに発展することがあるため、
境界からは離れた場所にハウスを設置するようにしましょう。

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